4月の行事・イベント一覧!意味の解説も【日本】

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4月は冬も開けて出会いの季節になります。春の陽だまりを浴びながら、ぼんやりとしていると「4月って何があるんだろう…」だったり「新しい仲間と行事やイベントを楽しみたいなぁ」なんて頭の中に浮かんでくる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、そんな方たち向けに日本の4月の行事・イベント一覧と意味の解説をしていきたいと思います。この記事が「4月の行事やイベントを探していた方」や「4月はどんな行事があるんだろうと考えていた方」の参考になれれば幸いです!

1.お花見(4月)

お花見(別称:観桜)は、主に3月下旬から5月上旬に「五分咲き」、「八分咲き」、「満開」となる桜の花を鑑賞し、春の訪れを寿ぐ日本古来の風習です。※沖縄などの温暖な地域では、2月から桜の花が咲き始めます。その他、場所やイベントによって、梅の花や桃の花でもお花見が行われることがあります。

起源は、奈良時代の貴族の行事が関係していると学者の間で言われていて、その理由に数多くの文献から「奈良時代には、中国から伝来したばかりの梅が鑑賞され、時代が奈良時代から平安時代に移るにつれ、お花見となる種が梅から桜に代わってきた」と根拠となる情報がちらほらと発見されているからです。

その根拠の1つに、『万葉集』という小説をまとめた書があり、その収録されている小説の中には、「桜を詠んだ歌が43首、梅を詠んだ歌が110首程度みられ、梅花の宴のように梅を観賞しながらの歌会も開かれていた」ようなことが記述されています!では、桜の咲く季節に、お花見のマナーやエチケットを守りつつ、桜の淡く絢爛とした外観や雰囲気を楽しみましょう!

2.イースター(3月22日~5月8日までのいづれかの日曜日)

イースター(復活祭)は、3月22日~5月8日までのいづれかの日曜日に祝われる、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念、そして記憶する「キリスト教」において最も重要な祭です。年によって祝う日付が変わり、グレゴリオ暦を用いる「西方教会」では、3月22日~4月25日の間のいずれかの「日曜日」。同じく、グレゴリオ歴を用いる「東方教会」では、4月4日~5月8日の間のいずれかの「日曜日」に祝われます。

そんな、祝われる日付が毎年変わる復活祭ですが、実は何世紀にも渡るほどの歴史を持っています。というのも、復活祭の祝う日付をいつにするかについて統一したのは、第1ニカイア公会議で論争が行われた「西暦325年」の頃で、この時代、日本では古墳が作られ、偉い人のお墓にハニワなどが奉られた「古墳時代」の頃です。

しかし、一度は昔の議論によって統一されていた「復活祭」ですが、16世紀に西方教会においてグレゴリオ暦が採用されてからは、正教会と西方教会で日付が異なるという現象が起きるようになり、現代のイースターのような日付となりました。そして、このトラブルについては、今も教会の間で議論がされているようです。

さて、現在、キリスト教の少ない日本では、イースターがまだまだ馴染みの少ないイベントとなっていますが、テーマパーク等では日本でも季節のイベントとして毎年その季節になると催しが行われていることがあるみたいです。気になった方は参加してみてはいかがでしょうか!

3.エイプリルフール(4月1日)

エイプリルフール(April Fools’ Day)は、毎年4月1日とされる、嘘をついても良いという全国の風習のことです。日本だけに限らず世界各地でもある風習で、日本は期限が1日と長いですが、イギリスではオークアップルデーに倣い、嘘をつける期限が正午までとする風習があります。しかし、それ以外の地域では、日本と同じように一日中行われます。

そんな、世界各地の風習であるエイプリルフールですが、風習として幅広いのにもかかわらず起源は全くの不明です。つまり、「いつ、どこで、誰が、誰に、何のために、なぜ」、エイプリルフールの習慣が始まったかはわかっていません。比較的、有力とされる起源説を1つ、以下でご紹介しますが、いずれも確証がないことから、仮説の域を出ていないです。

1.「その昔、ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していたが1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用した。これに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめた。」以上です。

現代に至ると、「嘘をついてもいい日」ということで、家族の間で、職場で、友人同士で、小さな嘘から大きな嘘まで、みなさん楽しんでいるようです。エイプリルフールに正式なルールはありませんが、一般的に言われているのは「良い嘘いいが悪い嘘はつくな」です。エイプリルフールを楽しむためには、誰かを一瞬でも傷つけるような嘘はつきたくないですね。

4.新年度・入学式(4月上旬)

新年度・入学式(にゅうがくしき)は、主に4月上旬に全国各地で行われる、学校に入学することを学校が許可し、その入学のお祝いをする式典のことです。日本では、一般に春の行事となっていますが、欧米では、一般に秋の行事です。他にも、就学年齢に達した日から学校に通うなど、制度上、入学式が行えない学校もあります。

また、小学校や中学校などへの入学は「入学式」といいますが、幼稚園などに入園するときは「入園式」と呼ばれます。入学式は儀式的行事の1つなので、日本の小学校、中学校、高等学校等において、同じ儀式的行事である始業式、終業式、卒業式、修了式などと並んで、分類される学習活動です。

学習指導要領では、「その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」と定められています。日本では、入学式と並び「入社式」も4月に行われるので、子供から社会人に至るまで期待と不安を胸に、一歩一歩と歩み出す時期でもありますね。

5.輪王寺の強飯式(4月2日)

輪王寺の強飯式(りんのうじのごうはんしき)は、毎年4月2日の午前11時~午後2時まで、栃木県日光市日光山輪王寺本堂(三仏堂)にて頂戴人が、無病息災、商売繁盛、厄除けを祈るために執り行われるお祭りです。このお祭りの内容は、「三天合行供(さんてんごうぎょうく)・採灯大護摩供(さいとうだいごまく)」と「強飯頂戴の儀(ごうはんちょうだいのぎ)」、「がらまき」の三部構成からなっています。

由来は、奈良時代(710年~794年)の終わりごろのことで、日光の山々には勝道上人(しょうどうしょうにん・僧侶)をはじめとする多くの修行僧がいました。その修行僧たちが、山中の修行場のご本尊(信仰の対象となる仏像や仏塔など)に供えたお供え物を山から持ち帰り、村の人々に分け与えたのが強飯式の始まりとされ、江戸時代(1603年~1868年)に現在のような形になったといわれています。

このお祭りの特徴を1つあげるとすれば、「日光責め」ともいわれる、山伏が三升入りの大椀を持って「喰え喰え」や「たべろ!もっと食べろ!」と責める様です。この有名な儀式を頂戴すれば七難即滅・七福即生、運が開けるといわれています。今、不幸を感じている方は運を幸に向けるために、参加してみてはいかがでしょうか。

6.あんぱんの日(4月4日)

毎年4月4日は、「あんぱんの日」です。明治8年(1875年)4月4日に、明治天皇に仕えていた山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)により、木村家のあんぱんを明治天皇へ献上することになりました。理由は、天皇両陛下が東京の向島にある水戸藩の下屋敷でお花見をする際、お茶菓子としてお出しするためです。

ちなみに、そのとき木村親子は、日本を象徴する国花で、季節感を表現できる「桜」に目を向け、奈良の吉野山から、八重桜の花びらの塩漬けを取り寄せ、あんぱんに埋め込んだそうです。そして、これらのことが由来となり、平成13年(2001年)4月4日に国によって制定されました。

甘いあんこの入ったおいしいパン「あんぱん」は、現代まで日本人にとても愛されてきて、今ではコンビニやパン屋さん、スーパーマーケットなどでいろんな種類のあんぱんが発売されています。日本発祥の「あんぱん」ですので、歴史や由来を知ると、日本人は面白いかも知れないですね。

7.オカマの日(4月4日)

オカマの日は、毎年4月4日にある性同一性障害を知るきっかけになってほしいと定められたお祝いの日です。ただ、日本の法律で正式に制定されている祝日ではなく、性同一性障害を支援するグループの方たちが、一般の方にもっと性同一性障害を知ってもらいたいというきっかけでつけられた日ですので、その日は休日になりません。

由来は、「3月と5月にはお祝いはあるけれど、4月を飛び越えているのも不自然じゃない!?」ということで、性同一性障害を支援するグループの方たちが4月4日をオカマの日にしたのがきっかけです。要するに、3月3日の女の子の節句と5月5日の男の子の節句の中間の日であることから間を取って4月4日がオカマの日にしたということです。

ちなみに、オカマの日は、「男の娘の日」とも言うようです。まだまだオカマの日は、一般的な認知度が低いですが、それでもオカマの日には、多くの方が性同一性障害のことを知るきっかけになればという願いが込められています。なので、この日にはオカマについて調べてみるのも面白いかも知れないですね。

8.花祭り(4月8日)

花まつり(別称:灌仏会(かんぶつえ))は、釈迦の誕生を祝う仏教の行事です。日本では原則として全国各地のお寺で毎年4月8日にこの行事が行われます。起源は、インド・西域で行われていた、行道と呼ばれる「仏像や仏塔の周りを回りながら恭しく礼拝する供犠」や、行像と呼ばれる「輿に仏像など信仰対象を載せ、華美な行列を組んで寺の外を練り歩く行事」が、中国を経由して日本に入ってきて現在の形になったと考えられています。

記録上、国内で行われた最も古い花まつりは、奈良県法隆寺の聖霊会(しょうりょうえ)で、行道面と呼ばれる仮面を被った人々に導かれた行列が、仏舎利と聖徳太子像を載せた輿を東院から西院に移し、管弦と舞楽を奉じた後に元に戻す法会です。現代日本でのこの行事は、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)の中で、甘茶を満たした灌仏桶の中央へ安置した誕生仏像に柄杓で甘茶を掛けて祝うが、釈迦生誕時に産湯を使わせるために9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来しています。

釈迦を本仏としない日蓮正宗等を除く大多数の寺院で執り行われて、参拝者にも甘茶がふるまわれます。ふるまわれた甘茶には、これで習字をすれば上達するとの願掛けや害虫除けのまじないを作るなどとする内容もあります。日本人には、仏教徒が多いので花まつりを知っておくとどこかで役に立つときが来るかもしれません。

9.十三参り(4月13日)

十三参りは、旧暦の3月13日前後 (新暦の3月13日から5月13日)に、男女とも「数え年13歳」で子供の多福・開運を祈りおこなうお祝いです。全国各地の神社で行われ、その中でも特に京都嵯峨の虚空蔵法輪寺(こくうぞうぼさつ)における虚空蔵菩薩への「十三参り」は有名です。虚空蔵菩薩は、十三番目に誕生した智恵と福徳を司る菩薩とされています。

これに因み別名、知恵詣りまたは智恵もらいともいいます。対象となる子供が行事を行う時期として、小学校を卒業して中学校に入学する春に寺社に詣でる形式が一般的です。全国的には、七五三ほど一般的ではありませんが、関西では七五三よりこちらの方が盛んな地域も多く、中でも京都嵐山の法輪寺・大阪の太平寺・奈良の弘仁寺が有名です。

このほか関東でも、村松山虚空蔵堂がある茨城県那珂郡東海村を含む茨城県北部地域で盛んなくらいの小規模でしたが、最近では他の地域でも徐々に盛んになりつつ規模も拡大してきています。例えば、浅草寺では、3~5月にかけて上記と同様の参拝客が目に付くようになっています。

10.古川祭(4月19日~20日)

古川祭は、毎年4月19日、または20日に岐阜県飛騨市(ひだし)古川町(旧 吉城郡古川町)で開催される、気多若宮神社の例祭です。この例祭は、「神輿行列」と祭りの開始を告げるために打ち鳴らしたといわれる「起し太鼓」と、絢爛で豪華な9台の「屋台巡行」から構成されています。

その起源は、十分に定かではないですが、古川祭のことが書かれている文献の最初に登場するのは屋台が1776年(安永5年)、起し太鼓が1831年(天保2年)です。古くは旧暦の8月6日(太陽暦の9月上、中旬頃)に開催されていましたが、1886年8月に疫病が流行し例祭ができなくなったことから11月に変更されました。

しかし、1887年(明治20年)より秋祭から春祭へと変更され、4月16日、17日となったが、1889年(明治22年)より現在の4月19日、20日の日程となりました。外部で関係することは、1980年(昭和55年)1月28日に「古川祭の起し太鼓・屋台行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されたことで、このほかにも「日本三大裸祭り」の一つに数えられています。

11.昭和の日(4月29日)

昭和の日は、毎年4月29日に行政機関によって制定された日本の国民の祝日の一つです。元々4月29日は、2006年までみどりの日だったのですが、2007年1月1日施行の改正祝日法で代わりに昭和の日が新設されました。なぜ、4月29日がみどりの日から昭和の日に代わったのかというと、みどりの日が制定される前の祝日が昭和天皇のお誕生日だったからです。

昭和の日となるまでの経過を丁寧に解説すると以下となります。1989年(昭和64年)1月7日の昭和天皇崩御ならびに第125代天皇明仁践祚(即位)により、祝日法の天皇誕生日に係る項を改正する必要が生じる。天皇誕生日が新帝の誕生日へ移動する点は旧法(年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム・休日ニ関スル件)の天長節と同様であったが、旧法と現行の祝日法における決定的な違いが先帝祭の有無。

2004年(平成16年)、自由民主党・公明党が3度目となる改正法案を提出、すると翌2005年(平成17年)4月の衆議院内閣委員会で自由民主党・公明党・民主党の賛成多数により可決された。参議院での継続審議を経て、5月13日の参議院本会議で成立した。

同改正法は2007年(平成19年)から施行され、同年以降の4月29日は「昭和の日」、従前の「みどりの日」はそれまで「国民の休日」であった5月4日に上書き的に移動した。以上が制定までの経過です。ちなみに、同改正法にはこの二つの祝日設置のほかにも付随する改正(振替休日や国民の休日の重複を避けるための条文の変更等)が盛り込まれています。

以上、日本の4月の行事・イベント一覧とその意味の解説でした。新しい出会いのある新年度・入学式・入社式ですが、出会った人たちとコミュニケーションが取れなければ新しい出会いとは言えません。新しく出会った人たちと親しくなるためにも、今回ご紹介した行事やイベントなどに参加してみてはいかがでしょうか?最後までご覧頂きありがとうございました!

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