6月の行事・記念日・イベント・風物詩一覧【日本】

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カレンダーを見ながらぼけーっとしていると、 「今月って何の行事があったかな」なんて思ったことはありませんか? もし、興味のある行事があるのなら知っておきたいですよね。

なので、今回は、日本で行われる6月の行事・記念日・イベント、そして風物詩を一覧としてまとめていきたいと思います。このまとめが、 「6月の行事や記念日を知りたかった」また、「行事について軽く学びたい」などの方々の参考になれれば幸いです。

1.梅雨入り(6月)

梅雨は、北海道と小笠原諸島を除く日本列島、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる曇りや雨の多い期間のことです。日本では、5月ごろから梅雨入りが始まります。

また、梅雨入り当初は比較的よわい雨が連続することが多く、梅雨の半ばになると一旦天気が回復するような期間が出てくることがあります。このような期間のことを、日本では梅雨の中休み(なかすくみ)といいます。それから、日本の梅雨入りは、日本の気象庁が予想してメディアを通して情報提供をしています。

ちなみに、気象庁による梅雨入り予想の歴史は、起源が1955年ごろとされていて、その頃は「お知らせ」として報道機関に連絡していました。そして、1986年になると気象情報として発表を始めています。この発表の目的には、まず長雨・豪雨という水害、そして土砂災害につながりやすい気象が頻発する時期としての「梅雨」を知らせることで防災意識を高めることが1つ。

次に多雨・高温多湿が長続きする「梅雨」の時期を知らせることで生活面・経済面での対策を容易にするというのが2つ。最後に「梅雨」という一種の季節の開始・終了を知らせることで季節感を明確にする(春一番、木枯らし、初雪などの発表と同様の役割)ことと合計3つの理由があります。

2.ジューンブライド(6月中)

ジューンブライドは、日本で6月に挙げる新郎新婦による結婚式のことをジューンブライドと呼びます。ですが、「挙式」のことを指すか「入籍(婚姻届出)」のことを指すか正式な決まりはなく、6月に入籍することをジューンブライドと呼んでも問題はないです。

由来については諸説あります。例えば、1つは、結婚や出産を司る女神「Juno(ジュノ)」の守護する月が6月(June)であることから、この月に結婚をすると生涯幸せに暮らせると言われていること。ちなみに、Junoは、ギリシャ神話に登場する神主ゼウスの妃です。

そして、もう1つは、かつてヨーロッパでは、6月に結婚式を挙げるカップルが多く、この月が祝福ムードでいっぱいだったからです。というのも、この地域では、農作業の妨げとなることから3月~5月の結婚が禁じられていました。そのため、結婚が解禁となる6月に結婚が集中したと考えられるからです。

3.衣替え(6月1日)

衣替えは、日本の多くの地域で、毎年6月1日と10月1日に、学生や企業、個人により、一斉に制服や私服が「冬服から夏服に」、「夏服から冬服」に衣替えが行われる行事です。この行事前には、多くの場合、2週間から1か月間の移行期間が設けられます。主にやる事は、季節の推移に応じて衣服を替えることと、そのための衣服の収納場所を変更することの2つです。

また、衣替えの習慣は、平安時代の宮中行事から始まりました。この時代、中国の風習に倣い旧暦の4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、この着替えのことを「更衣(こうい)」と呼びました。しかし、天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も「更衣」と言い、後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御(にょうご)に次ぐ者を指すようになったので、民間では、更衣とは言わず「衣替え」と言うようになったのです。

それから、日本は、明治6年(1873年)になり、1月1日より新暦(太陽暦)が採用されるようになると、太陽暦6月1日~9月30日が「夏服」、10月1日~翌年5月31日が「冬服」と定められました。やがて、これが学生服に、次第に一般の人にも定着し、官公庁・企業・学校が毎年6月1日と10月1日に衣替えを行うようになりました。

4.貴船祭(6月1日)

貴船祭(きふねまつり)は、京都府京都市左京区鞍馬貴船町180にある貴船神社で毎年6月1日11:00から行われる、貴船神社で最も重要で最大の祭典です。本宮での厳粛な神事では、雅やかな舞楽が奉納され、新緑が最も美しい時季に金色の御神輿が貴船町内を華やかに巡行します。奥宮では、出雲神楽奉納など賑々しい行事が繰り広げられます。

少し前まで、この祭典は、もと陰暦4月と11月の1日に行われ、4月の祭典では付近に生える虎杖(いたどり)を採って、大きさや量を競いあっていました。これは、虎杖祭とよばれます。

5.横浜港・長崎港開港記念日(6月2日)

横浜港開港記念日・長崎港開港記念日は、6月2日で神奈川(現:横浜)と長崎の港が、1852年(安政5年)の日米修好通商条約により、翌年1853年(安政6年)6月2日に開港した記念日です。この条約は、自由貿易を求めるアメリカに対して、日本が神奈川・長崎・新潟・兵庫の開港を約束したもので、当時の第14代将軍・徳川家茂とアメリカ総領事タウンゼント・ハリスとの間で調印された14ヵ条からなっています。

なお、神奈川では、開港した横浜村の砂洲に波止場が設けられ、その背後に運上所(税関)や町会所が置かれました。

6.稽古始め(6月6日)

稽古始めは、日本において6月6日で、広く芸道に共通して使われる主に練習を指す風物詩です。ちなみに、江戸時代の歌舞伎において、「6歳6月6日」というセリフが頻繁に用いられ、『書経』尚書/堯典等の中国古典籍にも書かれている言葉となっています。

7.ネッシーの日(6月9日)

ネッシーの日は、日本人が6月9日をネッシーが発見された日として記念した記念日です。というのも、ネッシーは、1933年6月9日のスコットランドのネス湖で住んでいるのを発見され、ネス湖に住む怪獣として地元で「ネッシー」と名付けられました。そして、そのニュースが海を渡って日本に渡来してきて、ネッシーが日本中で大ブームになったのです。

ちなみに、それからも、何度も目撃したという証言する人が何人も出てきたのを受けて、世界中でもネッシーブームが巻き起こりました。由来は、前に軽く触れたとおり、1933年の6月9日にネス湖で怪獣が見つかったと新聞に掲載されたニュースです。

8.時の記念日(6月10日)

時の記念日は、日本において毎年6月10日とされ、1920年(大正9年)6月10日の日本で初めて時計装置が使われた日を記念して、東京天文台(現在の国立天文台)と財団法人の生活改善同盟会によって「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」という呼びかけとともに制定された記念日です。

9.入梅(6月11日)

入梅(にゅうばい)は、日本において梅雨入りの時期(6月11日)に前もって示すために設定された雑節です。この時期を知ることは、農家にとって田植えの日取りを決めるのに重要でした。また、以前は、入梅の厳密な定義は一定していませんでした。対義語は、出梅(しゅつばい)ですが、日本ではほとんど使われません。

10.YOSAKOIソーラン祭り(6月10日~14日)

YOSAKOIソーラン祭りは、北海道大通公園西8丁目会場、大通南北パレード会場などで6月10~14日に、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会、札幌市、札幌観光協会、札幌商工会議所が主催する、高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を融合させたお祭りです。

その起源は、1991年12月頃のことで、北海道大学の学生だった長谷川岳(現・参議院議員)が大学2年の時、母親がガンを患い、兄が医師として勤める高知県の病院へ入院したため、看病のために訪れたときに本場のよさこい祭りに接し、その躍動感に「こうした光景を北海道でも見られたら…」と感動し、1991年12月学生仲間を募り5名で「YOSAKOIソーラン祭り実行委員会」を発足させたことにあります。その後、「YOSAKOIソーラン祭り」として企画・立案し誕生しました。

11.和菓子の日(6月16日)

和菓子の日(わがしのひ)は、1979年(昭和54年)に全国和菓子協会が毎年6月16日に制定した記念日です。この日には、和菓子店が嘉祥菓子(がじょうがし)を販売したり、手作り和菓子教室を開催したりしています。

この日の起源は、平安中期のことで承和年間、国内に疫病が蔓延しました。これを受け、仁明天皇は、年号を嘉祥と改めその元年(848年)の6月16日に、16個の菓子や餅を神前に供えて、疾病よけと健康招福を祈ったとされています。これにより、6月16日に厄除け・招福を願って菓子を食う「嘉祥菓子」の習俗が、さまざまに形を変えながら、平安期から中世・近世まで存続していったのです。

12.竹伐り会式(6月20日)

竹伐り会式は、京都府京都市左京区鞍馬本町1074にある鞍馬寺で、毎年6月20日14:00から行われている、青竹を裂帛の気合とともに山刀で伐り、その早さによって豊凶を占う行事です。勝負伐り(竹伐り会式)では、僧兵姿の鞍馬法師が近江座(おうみざ)・丹波座(たんばざ)の両座に分かれ、大蛇に見立てた長さ約4メートル・太さ約10センチの竹を伐ります。

竹伐り会式の起源は、平安時代の寛平年間(889年~898年)に峯延上人(ぶえんしょうにん)が護摩修行中、鞍馬山の北の峰から現れた雄蛇(大蛇)を法力(仏法の力)で倒し、朝廷から派遣された人夫が龍ヶ獄に捨てたという故事に因む仏事です。なお、最寄り駅の鞍馬駅から徒歩約1分で行くことができます。

13.父の日(第3日曜日)

父の日は、日本で6月の第3日曜日に制定されている、お父さんに日ごろの感謝の気持ちを伝える日です。ちなみに、父の日には、バラが贈り物の定番となっているそうです。この日の起源は、アメリカのドッド夫人が『母の日』にならって、父親に感謝するために白いバラを贈ったのが始まりとされています。

14.夏至(6月21日ごろ)

夏至(げし)は、日本で恒気法の冬至から1/2年(約182.62日)後の6月21日頃で、北半球で日の出から日没までの時間が一年間で最も長い日です。それに対して、南半球では、北半球の夏至の日に最も昼の時間が短くなります。ちなみに、二十四節気の第10です。この日には、夏至祭や、日本各地でキャンドルナイトのイベントが開催されるので、各地で楽しむことができます。

15.雷記念日(6月26日)

雷記念日(かみなりきねんび)は、旧暦930年(延長8年)6月26日に平安京の清涼殿に落雷があり、そこにいた大納言・藤原清貫が亡くなった(清涼殿落雷事件)以後、この落雷は菅原道真の祟りだとされ、道真は名誉を回復し、また雷の神天神と同一視されるようになりました。このことを記念して、日本で6月26日は、雷記念日とされています。

16.暑気払い(6月下旬ごろから)

暑気払い(しょきばらい)は、日本で6月下旬に行う、体に溜まった熱気を取り除こうとする風習です。やり方は、冷たい食べ物や体を冷やす効果のある「食品」を食べたり、また、体を冷やす効能のある「漢方や薬」服用、そして海や川の「冷水」を身体に浴びます。

ただ、現代においては、冷えた清涼飲料水やビール、そうめん、エアコンなどが思い浮かばれると思いますが、古来の漢方などの考え方に基づいて、「体を冷やす効果の有るもの」を摂るものであり、冷たいものでなくても大丈夫です。むしろ、江戸期から明治にかけては、枇杷や桃の葉を煎じた「枇杷葉」という薬湯のようなものが、暑気払いとして江戸・大阪などで飲まれていました。

また、上方で「柳蔭」、関東で「直し」と称している「本直し」(味醂に焼酎を加えたもの)も暑気払いと称して飲用されていたそうです。

17.夏越の大祓(6月30日)

夏越の祓(なごしのはらえ)は、日本全国の神社で毎年6月30日に浄化の儀式として行われる日本の神道儀式の祓(はらえ)の1つです。また、冬の12月31日に行われる年越の祓(としこしのはらえ)という祓もあります。この行事は、天皇即位後の最初の新嘗祭である大嘗祭の前後や、未曾有の疫病の流行、斎宮斎院の卜定、災害の襲来などでも臨時的に執り行うことがありました。

なお、休暇期間としては、定着しなかった夏越の祓ですが、全国各地にさまざまな風習が残っています。例えば、「拾遺和歌集」に「題しらず」「よみ人知らず」として、「水無月のなごしの祓する人はちとせの命のぶというふなり」という歌などです。

以上、日本の6月の行事・記念日・イベント・風物詩一覧でした。6月は、休みが少ないため、学生や多くのサラリーマンにとって、遊んだり休む時間がなく苦痛な月かと思います。徐々に迫ってくる暑い夏に備えて、気を強く持って生活していきたいですね。最後までご覧いただきありがとうございました!

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