終助詞

終助詞の「ね」とは?ある気持ちを添える助詞【日本語】

終助詞

 こんにちは。この記事では、日本語の「終助詞の「ね」とはなにか」と「終助詞の「ね」についての問題の出題」を紹介していきます。なお、終助詞とは、文末に接続してある気持ちを添える助詞のことです。終助詞の詳細は、「終助詞とは」または「終助詞の一覧表」にまとめていますのでご覧ください。それに加えて、助詞とは、単語に接続して自立語同士の関係・対象を示す品詞のことです。詳細は「助詞とは」または「助詞の一覧表」をご覧ください。

 終助詞の「ね」とはなにかご存知になると、文章を話したり書いたりするときに、より魅力的な文章をご作成なされると思います。

 まずは、終助詞の「ね」とはなにかの紹介です。

終助詞の「ね」とは同意・質問・詠嘆・強調の気持ちを添える助詞

終助詞

[終助]文末の種々の語に付く。
1 軽い感動・詠嘆の意を表す。「いい眺めですね」「よくしゃべる人だわね」
2 相手の同意・返答などを期待する意を表す。「君の郷里は青森でしたね」「そろそろ出かけようね」
3 自分の考え・気持ちを主張する意を表す。「その方法はまずいね」「彼はりっぱな人だと思いますね」
4 《上代語》動詞・動詞型活用語の未然形、禁止の「な…そ」に付いて、他に対してあつらえ望む意を表す。…てほしい。
「この岡に菜摘ます児(こ)家聞かな名告(の)らさ―」〈万・一〉
「大き海の水底照らし沈く玉斎(いは)ひて取らむ風な吹きそ―」〈万・一三一九〉

出典 小学館デジタル大辞泉

( 終助 )
文の末尾に用いられる。
①軽い詠嘆を表す。 「皆さん仲良しでいいわ-」 「あら、すてきな洋服-」
②軽く念を押す気持ちを表す。 「ぼくの気持ちとは違うようだ-」 「そんな気がします-」
③相手の同意を求める気持ちを表す。 「ほんとにあした来て-」 「遅刻しちゃってごめんなさい-」
④(多く疑問を表す語と共に用いて)問いかける気持ちを表す。 「それはいったい何か-」 「あの方、どなたでいらっしゃいましょう-」

出典 三省堂大辞林 第三版

〘終助〙 文末にあって動詞型活用の語の未然形および禁止の「な…そ」をうけ、他者の行動の実現を希望する意を表わす上代語。下に感動の「も」の添った「ねも」の形もある。→補注。
※古事記(712)上・歌謡「うれたくも 鳴くなる鳥か この鳥も 打ち止(や)め こせ泥(ネ)」
※万葉(8C後)五・八〇〇「石本より 成りてし人か 汝が名告らさ禰(ネ)」
※万葉(8C後)二〇・四三三五「今替る新防人が船出する海原の上に浪な開(さ)きそ禰(ネ)」
[補注]他者の行動の実現を希望する助詞には、このほか「なも」「なむ」があるが、これらは三人称的なものの行動・状態に関するものであり、しかも実現可能度の低い場合が多いのに対して、「ね」は二人称的なものの行動の実現を願い、その実現可能度が高い。その点、命令形に近い表現と言い得る。

出典 精選版 日本国語大辞典

 以上の3つの引用文は、それぞれ辞典の「デジタル大辞泉」と「さんせいどう だいりん 第三版」、「精選版 日本国語大辞典」の終助詞の「ね」についての定義です。

この引用文を要約すると、終助詞の「ね」とは、以下のような意味となります。

ね(終助詞)
文末のいろいろな語について、相手に同意・質問・感動・詠嘆・強調。また、動詞・動詞型活用語の未然形「な…そ」に付いてあつらえ望む意を添える。

終助詞の「ね」の文法・用法は以上です。

続いて、例文を紹介します。

終助詞「ね」を用いた3つの例文

  1. 身体がボロボロですが、大丈夫です?(質問)
  2. 歳をとっても私は浦島太郎だ(強調)
  3. この豆の木、すごく高く成長した(詠嘆)

以上で、終助詞の「ね」とはなにかについての解説は終了です。

続いて、終助詞の「ね」についての問題を出題していきます。

終助詞の「ね」についての3つの問題と回答

Q&A

問題1:①、②、③の問題文に含まれる、終助詞の「ね」の数をそれぞれ解答せよ。

①.この水を飲んでもいいですね?熱くて身体が干からびそうなんです。

②.あの子は初めて太陽を見たんだね。だってまぶたが痙攣している。

③.そうだね。行こうか。

回答

①.この水を飲んでもいいです?熱くて身体が干からびそうなんです。

②.あの子は初めて太陽を見たんだ。だってまぶたが痙攣している。

③.そうだ。行こうか。

①. 1つ ②.1つ ③.1つ

 以上、終助詞の「ね」についての問題でした。

 今回は、1.終助詞の「ね」とはなにか、また2.終助詞の「ね」に関する問題を出題しました。終助詞の「ね」とはどんな意味だったでしょうか?

 終助詞の「ね」とは、同意・質問・詠嘆・期待・強調の気持ちを添える助詞のことです。他の終助詞と比較して詠嘆・期待の意を添える要素が強いです。

 終助詞の「ね」の使い方をしっかりとご学習されることで、お子様へのご教育であれば、詠嘆や期待などの気持ちをしっかりと伝えられるようになり、すでに大人である場合でも文章や話をわかりやすく簡潔に、魅力的な文章や話を表現することができるようになると思います。最後までご覧頂きありがとうございました!