病院の診断書や病状説明書をブログに掲載しても大丈夫?著作権とプライバシーの注意点

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難病ブログを運営していると、病院で発行された診断書や病状説明書を共有したくなることがあります。しかし、これらの書類をブログに掲載する際には、著作権やプライバシーの問題を考慮する必要があります。本記事では、診断書や病状説明書をブログに載せる際の注意点について詳しく解説します。

診断書や病状説明書はブログに掲載できるのか?

結論から言うと、病院で発行された診断書や病状説明書をブログに掲載すること自体は可能ですが、いくつかの重要な注意点があります。 著作権、プライバシー、倫理的な問題を理解し、適切な方法で情報を共有することが求められます。

1. 著作権の観点からの注意点

医師や病院が作成した診断書や病状説明書は、著作権の対象になる場合があります。特に、医師の手書きのイラストや説明文は、著作物として保護される可能性があります。

  • そのままの掲載は避ける – 医療機関の公式文書をスキャンして掲載するのは、著作権の問題が生じる可能性があるため控えたほうがよいでしょう。
  • 要約して記載する – 書類の内容を要約し、自分の言葉で解説する形で紹介することは問題ありません。
  • 画像を使用する場合は工夫する – 診断書や説明書の一部を引用したり、画像をぼかす、イラストを自分で作成するなどの工夫が必要です。

2. プライバシー保護の重要性

診断書や病状説明書には、個人情報が含まれているため、慎重に取り扱う必要があります。具体的には、以下の情報は必ず黒塗り(マスキング)するべきです。

  • 患者本人の氏名
  • 医師の氏名
  • 医療機関名・住所
  • 診察日や病院の印鑑

また、たとえ黒塗りしていても、元の書類のまま画像を掲載すると、OCR(文字認識)技術を使って情報が読み取られるリスクがあるため注意しましょう。

3. 倫理的・法的観点からの注意点

ブログでの情報発信は、多くの人に影響を与えるため、倫理的な配慮が必要です。

  • 医療機関の許可を得る – 診断書や説明書の一部をそのまま使いたい場合は、事前に医療機関に許可を取るのが安全です。
  • 誤解を招く表現を避ける – 医療情報を発信する際は、医学的に正確な情報を伝えることを心掛けましょう。
  • 他の患者に誤った期待を持たせない – 個人の病状や治療法がすべての人に適用されるわけではないため、「私の経験がすべての人に当てはまるとは限りません」などの注意書きを加えると良いでしょう。

4. ブログに掲載する際の具体的な方法

実際に診断書や病状説明書の情報をブログに掲載する場合、以下の方法がおすすめです。

(1)文章で要約して伝える

「診断書には〇〇と記載されていました」「医師から〇〇という説明を受けました」といった形で、内容を要約して伝えるのが最も安全な方法です。

(2)図やイラストを自作する

病状説明書に手書きのイラストがある場合、自分で似た図を作成し、解説を加えることで著作権の問題を回避できます。

(3)スクリーンショットや写真を加工する

どうしても原本の画像を使用したい場合は、以下の方法を取りましょう。

  • 個人情報を完全に黒塗りする
  • 画像に「サンプル」「参考用」といったウォーターマークを入れる
  • 重要な部分だけを切り抜く

まとめ

病院で発行された診断書や病状説明書をブログに掲載することは可能ですが、著作権、プライバシー、倫理的な側面に十分配慮する必要があります。

安全に情報を共有するためには、以下の点を守るようにしましょう。

  • 書類をそのまま掲載せず、要約して伝える
  • 個人情報(氏名・病院名・住所など)を完全に削除する
  • 医療機関の許可を取ることを検討する
  • イラストを使いたい場合は自作する
  • 誤解を招かないよう、注意書きを加える

これらのポイントを押さえながら、同じ病気に悩む人に役立つ情報を発信していきましょう。

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