ほくろのザラザラは皮膚がんとはあまり関係がない理由

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「いつの間にかほくろが出来ていた。触ってみたら表面がザラザラしている。」などお身体のケアをしていて、このような症状を発見すると、がんの情報に敏感なお方は「もしかしたら、このザラザラとしたほくろのような黒い斑点・色素は皮膚がん?メラノーマ(悪性黒色腫)ではないのか?」とご危惧されるかもしれません。この記事をご覧になっているあなたは、少なくともご興味をお持ちでいらっしゃいますよね?

では、ご興味をお持ちの方向けに、黒い斑点のザラザラが皮膚がんと関係があるのかを説明すると、実はあまり関係がありません。このことについては、ほくろの表面の特徴をご存知になるとご理解になれます。

ほくろの表面の特徴
ほくろの表面は、平らなもの、盛り上がったもの、滑らかなもの、ザラザラしたいぼのようなものなど様々で、毛が生えていることもあります。

ほくろの表面は平らなもの、盛り上がったもの、滑らかなもの、ザラザラしたいぼのようなものなど様々で、毛が生えていることもあります。

引用:MSDマニュアル家庭版

以上で記述しているほくろの表面の特徴からわかるように、ほくろに中には皮膚の表面がザラザラしているものがあります。そのため、成人の方から子供はたまた赤ちゃん(ベビー)やそのママに至るまで、ほくろのザラザラは皮膚がんとはあまり関係がありません。しかし、気になるのは「あまり」の部分です。実は皮膚がんにも皮膚の表面がザラザラしている特徴のものがあります。それは表皮にある有棘細胞でおこる「有棘細胞ガン」です。

基底細胞ガンについで多くみられるのが有棘細胞ガンです。日光に当たりやすい場所、外傷、火傷の痕、放射線治療を長く受けた場所に発生しやすい皮膚ガンです。
 表面がかたくザラザラしたり、潰瘍となる傾向があります。

引用:皮膚ガンのはなし

そのため、ほくろの表面がザラザラしていても、すべてがほくろであるとは限らずその黒い斑点が有棘細胞ガンであるという可能性・場合もあり、症状も体感上あまり変わらないためそのことをご考慮し注意をしながら、ご観察なさりましょう。

今回は、ほくろのザラザラが皮膚がんであるとはあまり関係がないというお話をしていきました。まとめると、ほくろのザラザラは、ほくろの持っている特徴でもあるため皮膚がんとはあまり関係がありません。しかし、ザラザラで固いのが特徴の「有棘細胞がん」という皮膚がんもあるため、お身体のご健康のためにはご観察しご注意なさることが大切です。

余談になりますが、ほくろが鬱陶しいと除去なさりたいとお感じになることもあると思います。幸いなことに、ほくろを除去する方法・手術はかなり昔から存在します。しかし、その手術による刺激で遺伝子が刺激され皮膚がんを発症する可能性があります。

皮膚がん自体は、死へのリスクがとても低いがんですが、内臓などの重症度の高い部分への転移のしやすさから、おそろしいがんです。ほくろの外科治療は、皮膚がんの発症にも関わることなので慎重にお考えになりましょう。ひまし油と重曹を利用したほくろの除去医療方法が認知されていますが、科学的な根拠はまだ発見されていません。

もし、気になるようでしたら、皮膚がんの悪影響を抑制するためには早期発見が大切とされているため、お近くの皮膚専門医の監修する皮膚科への受診をおすすめします。皮膚がんは、目でみてわかりやすいことから保険適用外となっている皮膚がんの種類もあります。最後までご覧頂きありがとうございました!

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