旧Yahoo!ブログでは、記事に付いたコメントへ返事を書くことはできましたが、現在のWordPressやSNSでよく見られるような、元コメントの直下へ返信がぶら下がる「階層型・スレッド型」のコメント表示ではありませんでした。
Yahoo!ブログにはコメントへの「返信」操作があり、返信ボタンを押すとコメント入力欄へ相手の名前が自動的に入る仕組みが使われていました。しかし、その返信自体は独立した新しいコメントとしてコメント欄へ追加されるため、画面上では基本的にコメントが時系列で並びます。
つまり、「特定のコメントへ返信するための補助機能はあったが、返信関係をインデントして表示する本格的な階層型コメント機能はなかった」と整理すると分かりやすいでしょう。この記事では、Yahoo!ブログのコメント返信の仕組みと、現在のWordPressなどとの違いを詳しく解説します。
- Yahoo!ブログにはコメントへの「返信」操作自体はあった
- 返信しても元コメントの直下へ階層表示されるわけではなかった
- 具体例で見るとYahoo!ブログのコメント欄はこのような形だった
- Yahoo!知恵袋の当時の回答でも「その場で返信」が推奨されていた
- 「返信ボタンがある」ことと「階層型コメント」は別
- Yahoo!ブログではコメントが多い記事ほど宛名が重要だった
- WordPressの「スレッド化したコメント」と比較すると違いが明確
- 掲示板型・SNS型というより「ブログコメント欄」らしい仕組みだった
- 秘密コメントでも階層型になるわけではなかった
- ゲストブックとコメント欄も別々の交流場所だった
- 2018年前後のYahoo!ブログβ版ではコメント周辺の操作感が変更された
- Yahoo!ブログから他サービスへ移った利用者が戸惑ったポイントでもある
- コメントへの返信を通知する仕組みとも分けて考える
- Yahoo!ブログのコメント返信を整理するとこうなる
- Yahoo!ブログは2019年にサービス終了している
- まとめ:返信ボタンはあったが、コメントを親子表示する階層型機能ではなかった
Yahoo!ブログにはコメントへの「返信」操作自体はあった
Yahoo!ブログでは、自分の記事へ届いたコメントに対して、その場で返信することができました。当時のYahoo!ブログ利用者の記録では、コメント欄の「返信」ボタンを押すと、入力欄に「>○○さん」のように相手の名前が自動入力されていたことが確認できます。
Yahoo!ブログ終了後にFC2ブログへ移行した利用者も、「Yahoo!ブログでは返信ボタンを押すと『>〇〇さん』と入力欄へ自動的に名前が表示された」と振り返っています。[参照:Yahoo!ブログからFC2ブログへ移行した利用者の記録]
この機能のおかげで、コメントが複数並んでいても「誰への返事なのか」を文章上では分かりやすくできました。ただし、これはコメントの親子関係をシステム内部で階層化して表示する機能とは異なります。
返信しても元コメントの直下へ階層表示されるわけではなかった
現在のWordPressでは、コメントAへ返信すると、その直下へ少し右にインデントされた返信A-1を表示できます。さらに設定次第では、返信A-1への返信A-1-1というように複数階層へ展開できます。
旧Yahoo!ブログの通常コメント欄はこの方式ではありませんでした。例えば最初にAさん、その後Bさん、Cさんがコメントし、ブログ管理者が最後にAさんへ返信した場合、その返信はAさんのコメント直下へ移動するのではなく、新しく投稿されたコメントとして後ろへ追加されるのが基本でした。
そのためコメント数が増えると、本文中に「>Aさん」「○○さんへ」と書くことが、誰への返信なのかを示す重要な目印になっていました。
具体例で見るとYahoo!ブログのコメント欄はこのような形だった
例えば一つの記事へ次の順序でコメントが付いたとします。
Aさん:「きれいな写真ですね」
Bさん:「この場所へ行ってみたいです」
Cさん:「何月に撮影した写真ですか?」
ブログ管理者がAさんへの返信ボタンを押し、「ありがとうございます」と返事をすると、コメント欄の表示イメージは次のようになります。
Aさん:きれいな写真ですね
Bさん:この場所へ行ってみたいです
Cさん:何月に撮影した写真ですか?
ブログ管理者:>Aさん ありがとうございます!
WordPressの階層型コメントなら「ブログ管理者の返信」はAさんのすぐ下へ表示できますが、Yahoo!ブログではこのように投稿順へ並ぶため、宛名によって返信相手を示す仕組みだったと考えると分かりやすいでしょう。
Yahoo!知恵袋の当時の回答でも「その場で返信」が推奨されていた
2013年のYahoo!知恵袋には、Yahoo!ブログでコメントをもらった際、「相手のブログへ行って返事をするのか、自分の記事のコメント欄で返事をするのか」という質問が残っています。
当時の回答では、自分の記事に付いたコメントへの返信はその記事のコメント欄でそのまま行うほうが分かりやすいという趣旨の説明がされています。[参照:Yahoo!知恵袋 Yahoo!ブログカテゴリ・2013年10月の記録]
このような運用が一般的だった一方で、表示自体がコメントごとのスレッドに分かれるわけではなかったため、利用者は宛名を付けながら会話を続けていました。
「返信ボタンがある」ことと「階層型コメント」は別
この点はYahoo!ブログの仕様を振り返るうえで特に混同しやすい部分です。「返信」という名称のボタンが存在したため、現在のSNSのようなリプライ機能があったようにも見えます。
しかし、返信ボタンが行っていた重要な役割の一つは、相手の名前を返信文へ簡単に挿入し、誰宛てのコメントなのかを分かりやすくすることでした。
コメント同士を親コメント・子コメントとして結び、子コメントを親コメントの下へインデントして表示する機能とは異なります。したがって「リプライ操作はあったか」なら「はい」、「階層型コメントだったか」なら「いいえ」という回答になります。
Yahoo!ブログではコメントが多い記事ほど宛名が重要だった
コメント数が数件程度なら、誰への返信なのかは投稿順から判断できます。しかし人気ブログなどで数十件のコメントが付くと、単に「ありがとうございます」と返信しただけでは、どのコメントへの返事なのか分からなくなります。
そこで「○○さんへ」「>○○さん」と名前を書いてから返答する文化が定着していました。Yahoo!ブログの返信ボタンによる名前の自動挿入は、この運用を便利にする機能だったと考えられます。
複数人へまとめて返す場合には、一つのコメント内で「>Aさん」「>Bさん」と宛先を分けて返信する利用者もいました。このスタイルも、コメントが階層化されていなかったからこそ使われやすかった方法です。
WordPressの「スレッド化したコメント」と比較すると違いが明確
WordPressには現在、「コメントを○階層までのスレッド形式にする」という設定があります。有効にすると、特定コメントへの返信を親コメントの下へインデントして表示できます。
Yahoo!ブログの従来型コメント欄とは、ここが大きく異なります。
| 機能 | 旧Yahoo!ブログ | WordPressの階層コメント |
|---|---|---|
| コメントへ返信する | ○ | ○ |
| 返信先の名前を表示 | ○ 宛名を本文へ挿入 | ○ |
| 返信を元コメントの直下に表示 | 基本的に× | ○ |
| コメントをインデント表示 | × | ○ |
| 親子関係を視覚的に表示 | × | ○ |
| 複数階層のスレッド | × | 設定により○ |
WordPressでは見た目そのものが会話単位になりますが、Yahoo!ブログでは一つのコメント欄を時系列で共有しながら、文章中の宛名で会話相手を示す方式でした。
掲示板型・SNS型というより「ブログコメント欄」らしい仕組みだった
Yahoo!ブログが広く使われていた2000年代~2010年代前半は、現在ほどSNSのスレッド型会話が一般化していませんでした。ブログのコメント欄は、記事の下へコメントを投稿順に並べるサービスも多くありました。
そのため、Yahoo!ブログの方式が当時として極端に特殊だったわけではありません。「コメント1件につき一つの独立した投稿」として並べ、返信では相手名を書くという運用です。
一方、現在のSNSやコミュニティサイトに慣れている利用者から見ると、数十件のコメントがある場合に返信関係を追いにくいという弱点があります。
秘密コメントでも階層型になるわけではなかった
Yahoo!ブログには通常の公開コメント以外に、いわゆる「内緒コメント」「秘密コメント」と呼ばれる使い方もありました。コメント投稿時に非公開設定を利用すると、ブログ管理者など限られた相手だけに内容を見せられました。
ただし秘密コメントも、特定コメントの下へスレッドとしてぶら下がる機能ではありません。公開範囲が違うコメントとして扱われる仕組みです。
そのため「公開コメントへの返信」「内緒コメントへの返事」「ゲストブックでのやり取り」など複数の交流方法がありましたが、現在のSNSのように一つの会話スレッドが階層的に続く設計ではありませんでした。
ゲストブックとコメント欄も別々の交流場所だった
旧Yahoo!ブログには記事ごとのコメント欄とは別に「ゲストブック」がありました。記事内容に直接関係しない挨拶や連絡などにはゲストブックが使われることもありました。
コメントをもらったあと相手のブログへ訪問し、その人のゲストブックや記事へ返事を書く利用者もいました。しかしこの場合、会話が別ページへ移動するため、元コメントとの関係はさらに画面上では分からなくなります。
そのため当時のYahoo!知恵袋でも、記事へのコメントなら同じ記事のコメント欄で返信するほうが分かりやすいと案内されていました。
2018年前後のYahoo!ブログβ版ではコメント周辺の操作感が変更された
Yahoo!ブログではサービス終了前に新しいβ版の開発が進められていた時期があります。β版を試した利用者の記録では、「記事を見ながらそのままコメントへ返事ができるため、コメント返事が楽になった」という感想が残っています。[参照:Yahoo!ブログβ版を利用した当時の記録]
ただし、これはコメント管理・返信操作の改善を示すものであり、旧Yahoo!ブログ全期間を通じてWordPress型の多階層スレッドコメントが標準提供されていたことを意味しません。
またYahoo!ブログはβ版への全面移行を完了することなくサービス終了が決定したため、「Yahoo!ブログの代表的なコメント仕様」を説明する場合には、長年使われた従来版の平面的なコメント欄を基準にするのが適切です。
Yahoo!ブログから他サービスへ移った利用者が戸惑ったポイントでもある
Yahoo!ブログ終了時には、多くの利用者がFC2ブログ、Amebaブログ、ライブドアブログなどへ移行しました。その際、それぞれのサービスでコメント返信の操作方法が違うことに戸惑った記録が残っています。
前述のFC2移行利用者も、Yahoo!ブログでは返信ボタンを押せば自動的に「>○○さん」と表示されたのに、FC2では同じようにならず、誰への返信なのか分かりにくかったと説明しています。[参照:Yahoo!ブログ移行利用者の記録]
この記録からも、Yahoo!ブログの「返信」はコメント階層そのものではなく、宛先表示を支援する機能として利用されていたことが分かります。
コメントへの返信を通知する仕組みとも分けて考える
「返信機能」という言葉には、画面上の階層表示だけでなく、相手へ返信を通知する機能まで含めて考える場合があります。しかし、この二つも別の仕組みです。
仮にコメントへの返信を何らかの更新情報で確認できる場面があっても、それだけでコメント欄が階層型だったことにはなりません。Yahoo!ブログでは友だちやお気に入りユーザーの更新情報を確認するマイページ的な仕組みもありましたが、コメント表示そのものは別です。
「元コメントの直下へ返信が表示されたか」を基準に考えると、旧Yahoo!ブログは現在一般的なスレッド型コメントとは異なっていました。
Yahoo!ブログのコメント返信を整理するとこうなる
| 質問 | 旧Yahoo!ブログの仕様 |
|---|---|
| 記事にコメントできた? | ○ |
| コメントへ返信できた? | ○ |
| 返信相手の名前を簡単に入れられた? | ○ 「>○○さん」などを自動挿入 |
| 返信が親コメント直下へ表示された? | 基本的に× |
| コメントがインデントされた? | × |
| 返信への返信をさらに階層化できた? | × |
| コメント欄は基本的に投稿順だった? | ○ |
したがって、現在のWebサービス用語で表現するなら、「返信補助機能付きのフラットなコメント欄」に近い仕様だったと言えます。
Yahoo!ブログは2019年にサービス終了している
Yahoo!ブログは2019年にサービス終了が発表され、同年中に投稿・編集などの機能が順次停止されました。最終的に2019年12月15日でサービスそのものが終了しています。
そのため現在Yahoo!ブログの実画面を開き、コメント欄の返信表示を確認することはできません。細かな旧仕様については、当時のYahoo!知恵袋、Yahoo!ブログから他サービスへ移行した利用者の記録、保存されたヘルプ情報などを照合して確認する必要があります。
特に「返信ボタンがあった」という事実だけから、現在のWordPressのような階層表示まであったと判断しないことが重要です。
まとめ:返信ボタンはあったが、コメントを親子表示する階層型機能ではなかった
旧Yahoo!ブログでは、自分の記事へ付いたコメントに返信する機能がありました。返信ボタンを利用すると、コメント入力欄へ「>○○さん」のように返信相手の名前が自動的に入る仕組みがあり、誰への返事なのかを分かりやすくできました。
しかし、返信コメントが元のコメントの直下へインデントされ、「コメント→返信→返信への返信」という親子関係を視覚的に表示する本格的な階層型コメント機能は、従来のYahoo!ブログには基本的にありませんでした。
コメントは原則として投稿された順番に並び、返信する際には「>○○さん」「○○さんへ」と本文中へ宛名を入れて会話相手を示していました。コメント数が多い記事ほど、この宛名が重要な役割を果たしていました。
したがってYahoo!ブログの旧仕様を現在の用語で表すなら、「コメントへの返信操作は可能だったが、表示方式はスレッド型ではなくフラット型だった」という整理が最も分かりやすいでしょう。


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